なにごともなくなにごともない

なにごともなく
なにごともなく
ただ座っているだけの仕事は
楽を通り越して拷問
なにごともなくと
お経を唱えるように
ただ何か起こるのを
待機する仕事は
閑という静かなる退屈
なにかないのか
走りたくなる衝動も
立って歩き回る檻の中の熊も
なにもない平和と仕合せの中で
死んでいる
なにごともなく
また
なにごともない
あくびだけが
この静寂を破る
阿保になる莫迦になる
日誌に書くこともなく
今日も白いまま